現場とライビュと生放送

2018年になってから全く更新してなかったので今更ではありますが今年も宜しくお願い致します。

 

先日、某V系バンドのライブに行ってきました。チケ代、交通費、物販等、1回のライブを楽しむために1万5000円くらいは余裕で使います。正直、娯楽のための出費なので喜んで出します。ここまでは普通だと思います。というかこれが普通です。現場行くってお金かかることですし。

本題に入りますね。ライブのチケ代6000円でした。今回のライブは無料動画配信アプリで生放送されました。

なんで茶の間が無料なの?メンバーと同じ空間に居ることに私達はお金を払っているの?

チケット取れなかった人達のための生放送ならば、ニコ生で一定の時間になったらプレミアム会員限定にすればと思うのです。

新しいファンをつける為でもあると思います。ビジネスですし。でも無料ですべて見れるというのはお金を出してライブに行く価値が薄れる気がします。

 

年末年始に2.5次元ミュージカル作品を何本かニコ生で配信する企画がありました。最初は無料会員でも視聴可能だが、最後まで視聴するにはプレミアム会員になる必要があるという仕組みでした。

その生放送中でも無料会員が「最後まで見たい」という意見を出していました。本来ならば舞台を見るにはチケットを購入します。ライビュならば会場よりも安いお金でチケットを買い、観劇します。公演終了後に見たいならばDVDやBlu-rayを買い、観劇します。

このように観劇するためには少なくとも3~5000円は掛かります。(1番金額が低いと思われるライビュの場合)

その舞台を月額約600円で見れるというのは破格値ではないでしょうか?

 

舞台は観劇する立場からすれば趣味や娯楽の一部です。製作者、キャストなどからすれば仕事です。労働力を搾取するためにはそれ相応の対価、即ち料金が発生します。私達が仕事をしてお給料を貰うのは労働力を搾取されている対価です。その対価を支払わずに労働力の搾取だけを行うのはブラック企業と同等の行為です。

 

今回のライブに関しては、対価を支払わずに労働力を搾取することを、労働力を搾取されいる本人達が許可してしまった。それが悲しく、苛立ちすら感じます。

楽曲を披露し、ファン以外の方に聴いてもらい、少しでも興味を持ってもらいたい、音源を購入してもらいたい、無料配信という行為の話題性でメディアに取り上げてもらいたい等様々な利点を考えての無料配信だったのでしょう。

ですが、労働力を搾取するための対価を支払った人たちに少し失礼な気もします。

メンバーや関係者の判断で無料配信をしたのだろうし、ただの1ファンが文句を言える立場ではないのですが、無料という言葉に捕らわれすぎな近年に嫌気が差したので書きました。